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4月 日本の雇用~ほんとうは何が問題か~

(著者)大久保幸夫(リクルートワークス研究所所長)(講談社現代新書)
<読んだ経緯>
・湯浅さんや風間記者の真に迫る本を読んできたので、少し引いて全体を展望できるような本ということで、各種書評で評価されていた本書を購入。評価どおりの本だった。
<はじめに>
・「雇用不安を持つ人の比率、正社員47.5%、パートタイマー48.2%、派遣社員60.9%。日本は、失業率が世界で最も低い国なのに、解雇規制が世界で最も厳しい国なのに、世界で最も豊かな国の一つなのに、なぜこれほど不安を感じなければならないのだろうか」と問い、その原因として、「経済環境の悪化、企業への不信、正規社員中心の制度の制度疲労、知識不足、そして孤立」を挙げる。
<第1章日本の雇用はなぜこうなったか>
・「この10年間で何が起こったのか」「一つは、非正規社員の急増、これは人件費削減を狙ったものというより、人件費の変動費化が当初の狙い」「もう一つが職能資格制度からのゆるやかな脱却(成果主義の導入)」「非正社員化と成果主義の光と影」
・現在の雇用構造は、正規と非正規の二層ではなく、正規、常用非正規、臨時非正規の三層と見るべき」「87年と07年を比べ、臨時非正規はほど同率、常用非正規が急増」「常用非正規は企業に欠かすことができないので、企業は今回レピュテーションリスクを覚悟して臨時非正規を切った」
<第2章日本の雇用対策に関する3つの不思議>
・「なぜ直接雇用を作り出そうとするのか(雇用ニーズは経済活動の必要性から生まれるのであって、無理して雇用を作り出せば無理が生じる。失対事業のモラルハザードを繰り返すな)」「産業政策的雇用創出は異存ないが、失業者は新しく求められる能力にうまくマッチングするのか?」「有効なのは「雇用発掘」と「求人開拓」特に食の分野が有望」
・「なぜワークシェアリングにこだわるのか(日本には合わない)」
・「ほんとうに新卒氷河期なのか」
<第3章この雇用不安の中でどう働いていくのか>
・「いま企業にできること、やってはいけないこと(ここぞとばかりのリストラや制度いじりは×)」
・「職場のマネージャーは何を求められているか、まずマネージャーとして、①説明能力の向上、②コミュニケーションの活性化、③メンタルヘルスのケア」「雇用調整の実施者として、「雇用調整は組織のために仕方ないこと」などと思わないこと」
・「自分のキャリアリスクと向き合う、特に、最も職業能力が伸びる年齢の時に非正規を選ぶと成長の機会に恵まれないおそれがある」「後輩がいない(マネジメントの訓練ができない)職場で働く」「これからの時代に求められることは、①専門性、②リーダーシップ(→後輩のいない大企業より、小さくてもピラミッド型の企業)」「継続して学ぶ能力も大事」
<第4章雇用対策の3本柱を正しく理解する>
・「雇用保険にできることできないこと」「第2雇用保険ともいうべきものあるいは、フランスの「不安定雇用手当」を立ち上げる方が合理的」「失業者を孤立させないことが大事」
・「職業訓練、これからの課題、①セーフティネットとして国がになうべき、②製造業からサービス業へと言う流れに対応する、③物差しの整備、④公的職業訓練の枠の拡大」
・「雇用調整助成金、どこまでやるか(功罪)」
<第5章残された雇用の課題>
・「正規と非正規の格差問題では、同一価値労働同一賃金の実施等」
・「ミドルとシニアこそ問題、新しい働き方」
・「派遣、派遣先共同責任等」
<おわりに、私的セーフティネット構築のすすめ>
・「ソーシャルキャピタル(人的ネットワーク)が大事」
・「エンプロイヤビリティ(雇用される能力)が大事」

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2010年04月27日 | 福祉、雇用 | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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