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2月 J.ジェイコブズの都市思想と仕事(「地域開発」503号2006.8)

<読んだ経緯>
・先に読んだ山岸教授の本の結論がジェイコブズの主張でまとめられていたので、以前買って読めていなかったこの雑誌を思い出し読了
<概要・感想>
・ジェイコブズが2006年4月25日に亡くなった直後に出された追悼号。巻頭の「特集に当たって」で、大阪市立大学の矢作教授は「欧米の新聞は大きな紙面を割いて追悼記事を掲載し彼女の業績をたたえたが、日本のメディアは無関心であった」と嘆いている。
・ジェコブズは、コロンビア大学を中退し、建築雑誌の記者をしながら都市観察眼を磨き、1961年「アメリカ大都市の死と生」を発表、その後、ベトナム戦争に息子を徴兵されることを嫌いカナダに移住、先の本が「20世紀に最も影響力のあった本」のトップの評価を得るなど、社会に大きな影響を与え続けた人だったとのこと
・「J・ジェイコブズの経済思想・経済理論」(香西泰)
 「アメリカ大都市の・・」で「本書は現行都市計画、都市再建への攻撃である」と宣言しており、反権威、反権力であるが、著者の私見では、ハイエクとも通底する。ハイエクは「真の個人主義者」と「偽りの個人主義者」を区別し、後者のルーツをデカルトに求めている。ハイエクもジェイコブズも現場の知恵への尊敬とエリートの思い上がりへの反感があり、個々人の社会的行動と自発的協力が秩序を生み出すことを期待することが共通する。時代は、隷従への道(ハイエク)から隷従からの道への転換にあり、ハイエク、ジェイコブズを読む価値が出てきている。ジェイコブズが、公共的な論理と市場の論理の混同を諫め、反権威であったが少数者だけの立場でなく「普通の人の立場」に立っていたことなどから、アンナ・アーレントやレイチェル・カーソンと似た知識人であったと評価している。都市こそ経済の基礎単位と考え、輸出創出過程と輸入代替過程がその機動力と考えた。この論文からだけでも、ジェイコブズの魅力と現在的価値がわかる」
・「ジェイコブズと想像都市」(佐々木雅幸)
 「職人企業というマイクロ企業のネットワーク型の集積の都市、想像の場に富んだ都市」
・「素顔のJ・ジェイコブズ 素顔の現代日本」(玉川英則)
・「J・ジェイコブズとマクロ経済学」(中村達也)
 「諸都市が相互に創造的、共生的なネットワークを具え、とりわけ住民の創意を生かす過程を内包している場合は発展するが、欠いている場合は衰退する」
・「J・ジェイコブスが教えてくれてもの」(西村幸夫)
 「多様性を掲げるジェイコブスの再評価」

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2010年04月24日 | ソーシャルキャピタル、ガバナンス | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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