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5月 民法の”なぜ”がわかる(第1部家族生活から民法を学ぶ)

(著者)前田達明(京都大学名誉教授)(有斐閣)
<読んだ経緯>
・広く深い識見に裏打ちされた前田先生の民法入門書で、5年ほど前に出版されたときから読みたいと思っていたが、なかなか読めなかったが、今回福祉関係の政策法務本を読んだ際、制限行為能力者制度などについて調べたところ、大変わかりやすく書かれていることがわかり、意を決して購入。まず、第一部「家庭生活から民法を学ぶ」に取り組んだ。緻密でありながら私たち初学者にもわかりやすいように配慮してくれている本であった。
・本(教科書)の性格上、以下では、今回新しく得られた知識(=ひょっとして人の役に立つかもしれないこと)を中心に記載する。
<第1章出生と民法~権利能力、成年後見>
・「(824条は(代理でなく)代表)実質的には代表も代理と同じ。個々の代理の束として代表と言っている」
・「未成年者が(事理弁識能力を欠く常況にあり)成年後見の審判を受けたら(用語としてはおかしいが)成年被後見人」
・「(11条但書等で)保佐→後見、補助→保佐or後見はできないことになりそうだが、実際には家裁が申立人に示唆して請求を変更してもらえばよい」「後見→保佐等については申立人が請求を変更しなくてもできる(立法者は反対意見のようだが)。ただし、本人の同意等の要件は満たす必要がある」→以前読んだ政策法務入門3にこれに該当する事例が取り上げられていた。
・「838条1号「親権を行う者がないとき」に、(条文にはないが)親権者に後見・保佐・補助開始審判があったときが入る」
・「浪費者は、改正前民法で準禁治産であったが、新法では保佐等にならないので、それで準禁治産宣告を受けた人は現在もそのまま」
・「法改正で法人が成年後見等人になれることが明確になったが、未成年後見人の条文は変わらなかったので議論が残っている」
<第2章幼児の事故と民法~不法行為・損害賠償>
・「違法性について、判例は、過失も含めて709条の「故意又は過失によって他人の法益を侵害しこれによって損害を生じさせた」という法律要件全体を違法と考えている」
・「「財産的権利(法益)」の侵害によって「財産的損害」と「精神的損害」が発生し、「非財産的権利(法益)」の侵害によっても「財産的損害」と「精神的損害」が発生する」
・「713条が7条と違うのは「常況」にある必要がない、不法行為時に責任能力を欠いていれば賠償責任を負わないこと」「責任能力は過失の前提条件ではないとされ、事理を弁識する能力があれば過失ありとされる(3歳の幼児に過失ありという最判)」
・「精神障害者の場合、(責任を負う人は)成年後見人等だが、最終的には居住地の市町村長」
・「未成年者が責任能力を有する場合であっても、監督義務者は709条で自らの責任として賠償義務を負う場合がある」
・「差止請求は、不法行為の効果として認められるとは言えないが、物権や人格権の侵害を理由として認めるのが判例・通説」
<第3章親子関係と民法~養子縁組、実親子関係>
・「三代戸籍禁止原則(未婚でも子を持つと新戸籍が編成)」
・「(嫡出)推定されない嫡出子(拡大生来嫡出子)」「推定の及ばない嫡出子(表見嫡出子)」
<第4章夫婦関係と民法~婚姻、離婚>
・「754条の夫婦間契約取消権は、法的に離婚していなくても婚姻が実質的に破綻しているときは適用を除外する(最判)」
・夫婦財産契約(不便でほとんど活用されていないそうであるが)について、登記の具体例が掲載されている。
・「専業主婦の場合「内助の功」はなかなか計算に入らないから夫婦別産制は不利で、憲法24条違反であるという主張もあるが、最判は財産分与権等があるから合憲としている」
・「日常家事債務夫婦連帯責任のとらえ方として、①代理権説(通説)、②財産管理権説、③法定連帯責任説がある」
・「面接交渉権」
・「離婚しても親子は親子であり、両親は(親権者でない方も)ともに子の扶養義務を負う(877条)」
・「4つの離婚方法①協議離婚、②調停離婚、③審判離婚、④裁判離婚」
・「消極的破綻主義(踏んだり蹴ったり判決)→積極的破綻主義+過酷条項」
<第5章死亡と民法~相続>
・「遺産の分割には、換価分割と代償分割がある」
・「遺言で「○○は○○に相続させる」と書くと、最判は「遺産分割方法の指定(908条)で、他の共同相続人もこれに拘束される(分割協議や審判を経る必要がない)」としている」「(遺贈と解する方が妥当なのにこのような判決が出たのは)遺贈では実務上、その相続人が不利になるため、(遺贈だと)①登記が他の共同相続人との共同申請②登録手数料が高い③農地の場合知事許可が必要」以上

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2010年05月05日 | 法律、ルール | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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