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6月 入門!システム思考

(著者)枝廣淳子、内藤耕(講談社現代新書)*07年6月20日第1刷
<読んだ経緯>
・以前読んだ政策法務の本で紹介されていたもの。実践的な(現場感覚にフィットした)内容で、行政などでは一番必要な思考法だと思う。一々もっともなことが述べられていて、こんなことはわかっていると感じる人も多いと思うが、それを意識的、組織的に行っていくときに役立つ本なのだと思う(ただ、発行3年経ってもまだ1刷、余り売れていないのだろうか。少々もったいない気がする)
・本書で、システム思考はMITで確立されたもので、P・センゲの有名な「学習する組織」や、D・メドウズの「地球が100人の村だったら」もシステム思考に基づくものだということがわかった。

<概要>
・「システム思考とは、社会や人間が抱える物事や状況を、目の前になる個別の要素ではなく、それぞれの要素とその「つながり」が持つシステムとして、その構造を理解すること」「各取引主体や部門が部分最適を考え合理的な意思決定をしたとしても、全体最悪を招く事態は、様々なビジネスに見られる」
・「何かをやろうとすれば、問題に対する視点の数が非常に多く、視点により帰結が異なる」「大きく複雑な問題をある一定期間内に解決していくためには、個別の問題を抽出し解決の糸口を探す方法(分析的思考)では限界がある。問題自身が要素の組み合わせや要素同士の関係にあるとすれば、問題の解決には多様な視点から検討し、全体(システム)という視点からの方法論(システム思考)に根ざしていく必要がある」
・「システム思考は、まず「行動パターン」を考え、それを作り出す「構造」(因果のつながり)、さらにその下にある「意識・無意識の前提」を考える」
・「行動パターンを見るためのツールとして「時系列変化パターングラフ」がある。いままでのパターン、このままのパターン、望ましいパターンを一つのグラフにまとめたものであり、これにより、自分にとって望ましいパターンとはどのようなものか、それを実現するためにはどのように「構造」に働きかければよいかを考える」
・「構造を見るためのツールとして「ループ図」がある。課題となっているシステムの要素(変数)を原因→結果の矢印で結び、それが循環系(ループ)になるものを探す。次に、因果の向き(原因が増加すると結果も増加する場合「同」減少する場合「逆」)を記す。ループには「自己強化型ループ(同→同・・)」と「バランス型ループ(同→・・→逆)」の2種類しかない」
・「ループ図で問題「構造」を把握することで、それを変化させ、望ましい「パターン」を作り出すべく適切な働きかけを考えることができる」「小さな力で大きく「構造」を変えられる介入点をレバレッジポイントと呼ぶ」
・「システムの理解や問題解決に対する様々な役に立つ知恵(1)今日の問題は昨日の解決策から起きている(2)解決のツボは問題から一見遠くにあることもある(3)問題パターンは構造が引き起こしている(4)他人を責めない、自分を責めない(5)世の中には副作用などない、あるのは作用だけ(6)システム思考はコミュニケーションツールでもある」
・「システム思考では、共通してみられる基本パターンを「システム原型」とよぶ。システム原型は、システムトラップ(罠)に陥っている状況を、パターンや構造から診断し、罠から抜け出すために有効なツール」
・「遅れのある調整」「成長の限界」「問題のすり替わり」「外部者への依存」「ずり落ちる目標」「エスカレート」「強者はますます強く」「共有地の悲劇」」「うまくいかない解決策」「卵かニワトリか」など
・「システムの力を利用する、2種類のループのどちらを作り出せばよいかを考えることがポイント」
・以下、上記のシステム原型の説明やそれへのシステム思考的対応が、環境問題や市民活動などを例に語られている。
・「人類が直面している問題は大変複雑だが、複雑さには2種類あり、「種類の複雑さ」は分析的思考で対応できるが、「ダイナミックな複雑さ」にはシステム思考が必要であること」、「厳しいビジネス環境で生き残る上で、組織の学習能力こそが競争力の最大の源泉であるとする「学習する組織論」もシステム思考であること」が述べられ、最後にシステム思考の7ヵ条で締めくくられている。
(7ヵ条とは) 
 ・人や状況を責めない、自分を責めない、
 ・できごとではなく、パターンを見る、
 ・「このままのパターン」と「望ましいパターン」のギャップを見る
 ・パターンを引き起こしている構造(ループ)を見る
 ・目の前だけでなく。全体像とつながりを見る
 ・働きかけられるポイントをいくつも考える
 ・システムの力を利用する」以上
 

2010年06月30日 | コミュニケーション | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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