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8月 ビッグイシューの挑戦

(著者)佐野章二(講談社)*10年6月3日第1刷発行
<読んだ経緯>
・発売の宣伝を見て即購入。社会起業のさきがけのようなビッグイシュー日本について、今までまとまった本が出ていなかったこと自体が信じられない。内容は期待どおりであった。
<概要>
・ビッグイシューはホームレスが販売する雑誌で、日本では月2回の発行、イギリス等からの配信記事と独自取材の記事から構成される、登録すると10冊を無料で支給される、定価300円で仕入値140円1冊で160円の利益となる。
・イギリス(ロンドン)発のビジネスモデルで1991年に「ザ・ボディショップ」創業者のゴードン・ロディックとジョン・バードが創業。「チャリティでなくビジネスを」が彼らの標語
・ビッグイシュー設立前と後でロンドンの犯罪件数に明らかな差。ロンドンから世界各都市に広がっていた。
・著者らがそれを日本で始めようとしたが、相談した専門家等は全て「成功するはずがない」と保証し、行政は「成功されたら困る(全国からホームレスが集まってしまう)」という態度
・ほぼ誰からも資金援助受けられないまま創業
・創業時のエピソード、①そもそも路上販売は許されるのか(→移動販売扱い)②その筋の人たちとの話し合い、③何十人も揃えようと思った販売者も当初は4人(発足までに何とか33人に)
・「編集方針は、(若者にとって住みやすくない社会における)若者のためのオピニオン誌、読者層は20代~30代前半を想定」「実際の購読者は30代、女性が多い(7割は女性)」
・販売者が守るべき8つの規範(すっかり有名になったビッグイシュー行動規範のこと)
・日本のホームレス事情
「公式のホームレス数は減り続けている、これはホームレスを各国に比べて狭く定義している(帰るべき家を持たない人ではなく、路上生活者)ためで、おかしな話だ」「人が路上に出るまで3つの段階(仕事を失う、家を失う、人との絆を失う)がある」「人はそう簡単にホームレスにならない。なるのはホープを失ったとき」「ホームレスから脱却する上で一番大事なのは人との絆を回復すること」
「08年以降若年(40代以下)ホームレスが急増。僕が自慢に思っていた日本のホームレス像(どんなに困っても犯罪には手は染めないなど)が揺らいできた。彼らは今までのおじさんホームレスとは明らかに違う」「そこで若年ホームレスにヒアリングをした。彼らの共通点は、家庭に何らかのトラブル、学校や職場でのいじめ、抑うつ状態、劣悪な職場環境、自己肯定感の低さ、一人を好む等」「日本のホームレス問題も英米化(自殺、クスリ、犯罪)」
・事業が軌道に乗る中、(有)ビッグイシュー(雑誌の編集、販売)に加え、NPOのビッグイシュー基金(自立応援、文化スポーツ応援、就職応援)を創設、ホームレス支援をより充実化。札幌では市民の力で冬場に地下鉄コンコースで販売できるようになった。また、リーマンショック後も基金への寄付は増加
・「これからのビッグイシュー;生きにくい社会を少しでも居心地のよい社会に、ビッグイシューのいらない社会に」
<感想>
・「居心地のよい社会」を作ろうとするトライ・アンド・エラーの姿勢に共感

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2010年08月28日 | ソーシャルキャピタル、ガバナンス | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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