スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | とっぷ

10月 おひとりさまの「法律」

(著者)中澤まゆみ(ノンフィクションライター)、小西輝子(弁護士、法律監修)*平成20年10月25日第1刷発行
<概要>
 「おひとりさま」関連で読んだ3冊目。葬儀、離婚、介護等に関する法律問題をわかりやすく取り上げた本。役に立ちそうな記述をピックアップする。
(1)葬儀と相続の人間ドラマ
 ・「葬式に値段はない。葬儀費用は①お葬式費用(祭壇、お棺などと人件費)②実費費用(葬儀社が手配する斎場、霊柩車、仕出し、返礼品など)③お布施などから成り立つが、たいていの葬儀社のいう「葬儀一式」は①のみ」「日本消費者協会の07年調査で葬儀費用は231万円だが、相場はあってないようなもの」「戒名の値段はお坊さんのランクと、①院号②道号③法号④位号のどこまでを付けてもらうかによるといわれている」
 ・「相続は争族、一番いいのは遺言を残しておくこと」「事実婚に相続はない、笑う相続人に横取りされることもある、遺言書は早めにきちんと書いておきたい」
 ・「どんなに介護しても嫁は遺産をもらえない、寄与分の主張も夫にしてもらわないといけない、とことん面倒見る気があるのなら、義父母と養子縁組をする手もあるが扶養義務も生じることに注意」
 ・「弁護士報酬;日弁連市民のための弁護士報酬ガイドによると、遺産分割の着手金は50万円くらいと答えた弁護士が42%、30万円くらいが26%、報酬金は、分割で5000万円もらった場合100万円と答えた弁護士が31%、140万円が15%、公正証書遺言の作成料10~20万円」
(2)離婚したいと思ったら
 ・「調停は離婚の時だけでなく、壊れかかった夫婦関係を修復したいときや生活費を入れてもらいたいときなども利用することができる」「(離婚後)賃貸住宅探しでどうしても保証人が見つからないときは行政の住宅担当窓口に相談してみよう。保証人制度を取り入れている自治体もあるし、家賃の安い公営住宅では一人親枠をや倍率の優遇制度が設けられていることが多い」←これは誤解を招く表現だと思う。特に最後の文章は明らかに誤りだと思う(公営住宅は法律に縛られて必ず保証人が必要で、それが大きな問題なのだと思う)
(3)お金は大事、だまされない
 ・「夫婦の老後に必要な金額は7000万円、おひとりさまは4800万円かかるが、死別おひとりさまは年金だけでもぎりぎり生活できる」「夫名義で住宅ローンの残っている家を妻が財産分与で得た場合、単純に名義書換はできない。「申込者」が家を出る場合は返済する必要がある。このような場合は家を売って残った金をもらうしかない」「夫の退職金は、離婚協議の支払われていなければ原則分与の対象にならないが、「可能性が高い」場合は対象にできる」「分与の対象は原則夫婦で築いた財産のため、婚姻期間が短い場合など少なくなるが、妻が自活できない事情がある場合「扶養的財産分与」もある」「年金分割の請求期限は離婚日翌日から2年以内」「平成20年4月受給分から自動的に年金を折半する強制分割(3号分割制度)が開始」
 ・「賃貸住宅の立ち退き料の相場は家賃の5~6ヶ月分だが自分で要求しない限り出ない」敷金トラブルやおひとりさま狙いの悪質商法の手口とそれへの対処法を詳細
(4)おひとりさまが病気になったら
 ・医療機関との良好なコミュニケーションの取り方などを伝授し、「インフォームドコンセント」を「医師が自分に都合の良い説明、都合の良いように誘導し納得させる」にならないよう忠告している。
 ・「入院には保証人が必要だが友人でもいいので、おひとりさまには普段からの友人作りが大切」「手術の同意書は意識のはっきりしているときは自分がするよう主張する(意識朦朧時は生前契約NPOや友人など依頼し連絡先を身につけておく)」
 ・その他リビングウィルや医療事故防止などの様々なノウハウを提供(「カルテ開示は法的義務、コピーを堂々ともらうこともできるが、それは本人が生きているときのこと、故人の場合証拠保全手続等を求めることも必要」
(5)おひとりさまの終わり方
 ・「ケアマネの質が介護を左右するから、高圧的なケアマネなどは変えることも考えるべき」「日本は在宅介護を支援する仕組みが遅れており、在宅介護・看護従事者も激減しているから、自宅で死ぬのは難しいが、介護保険財政運営で在宅介護への移行は進んでいくだろうからそれに期待」
 ・任意後見にまつわるトラブルを紹介し「任意後見は①任意後見契約②(財産管理の)委任契約③遺言書の3点セットを揃えてから」「判断能力が残っているおひとりさまは、社協の地域福祉権利擁護事業(日常生活自立援助支援事業と成年後見制度利用支援事業)の利用を」←リバースモーゲージとともにこれからとても重要となる事業だと思う。でもこれを担う社協がそんなに人を増やせる感じはしないし。生活福祉貸付もそうだが、本当に期待される事業の主体として公務員の影は薄い。生活保護などに悪循環的に手間をとられる仕組みを変えないといけないのだろうと思う。
 ・最後に、遺言の重要性等を述べて終話。それなりにためになる本だと思う。以上

スポンサーサイト

2010年10月30日 | 法律、ルール | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。