スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | とっぷ

1月 人を助けるとはどういうことか(HELPING)~本当の協力関係をつくる7つの原則~

(著者)エドガー・H・シャイン、(訳)金井真弓、(監訳)金井壽宏、(出版)英治出版
<読んだ経緯>
・「ヘルピング」に関係する本を毎月10冊以上読み、記録しようと考えたきっかけを与えてくれた本
・コトラー「社会が変わるマーケティング」、D・ボーム「ダイアローグ」など感銘を受けた数多くの本を出版している英治出版のHPをチェックしていて発見
・「人を助ける」「支援学」などと言うと何となく気恥ずかしく、憚られもするが、「人の役に立つ」くらいの意味と考えると、自分たちの仕事は多かれ少なかれ人に関係するものなどで、そのことを正面から見据え、そのパフォーマンスを高めるための理論を意識的に学ぶ必要があるのではないかと思った。
・著者はMITのビジネススクールなどで教鞭を執った支援学の大御所のようで、確かに期待どおりの本であった。
<まえがき>
・「支援には、支援者とクライアントの間にある程度の理解と信頼がなければならない」、本書の基本的主張であり、実感としてよくわかる。
<1.人を助けるとはどういうことか>
・「支援には役に立つ支援と役に立たない支援がある」
<2.経済と演劇~人間関係における究極のルール>
・「なぜ信頼関係が重要か、それは、社会は、当事者の二人が異なった考え方で状況を捉えているとき、社会的交換(やりとり)が上手くいかず、不安、緊張感等が生まれてしまうから」
・「こうした意味で、「他人を信頼する」とは、どんな考えや感情、意図を示しても、相手はこちらをけなしたり、顔をつぶしたりしないと思うこと」
・「したがって何よりも無難なアプローチは、「最も公式的なもの」である場合が多い」(←フォーマルな対応が重要だという現場の実感にも合う)
・「社会は、人生という劇場を反映している、人は役割を演じている、「敬意と品行」が大事だが、文化や個性にも関係する(依存心の強い人は他人がリーダーシップをとっている関係を公正だと思うかも知れない)」
<3.成功する支援関係とは?>
・「感情的、社会的に見れば、支援を求めた場合人は「一段低い位置(ワンダウン)」に身を置くことになる。→人はそれを認めたくないものだ」
・「支援を求められる立場=ワンアップ
 →支援できない場合でも乗り出してしまい、状況をさらに悪化させることもある
 →支援を求められて支援しない場合、相手の面目をつぶしたと取られる場合がある。特に、より公式な支援を与えれくれるはずの専門家から断られた場合」(←これも現場でよく聞く苦情である)
・「支援のプロセスがうまくいかなくなる原因の大半は、当初から存在するこの不均衡を認めず、適切に対処しないため」
・「クライアントが陥りやすい5つの罠」
・「支援者が陥りやすい6つの罠」
・「支援関係を築くとは、突き止めた罠を認識して避け、修復することを意味している。クライアントと支援者との第一段階は適切な役割を認識する支援者の役割が大事(これで失敗することも多い)」
<4.支援の種類>
・「どんな支援関係でも初めのうちは適切な役割や公正さのルールが本質的に曖昧」
・「うまくいく支援関係を構築するつもりなら、無知の領域について考え、徐々にそれをなくすことによって不均衡に対処しなければならない」
・「支援者が知らない5つのこと」
・「クライアントが知らない5つのこと」
・「支援者が選べる役割(役割を選択する)
 ①情報やサービスを提供する専門家、②診断して処方箋を出す医師、③公平な関係を築き、どんな支援が必要か明らかにするプロセスコンサルタント」(←著者は③を重視)
・「プロセスコンサルタントの役割
 互いの立場を対等にし、クライアントも支援者も無知をなくせるような環境をつくること(状況に内在する無知を取り除くこと、初期段階における立場上の格差を縮めること、認識された問題にとってさらにどんな役割をとるのが最適かを見極めること)で、これは①、②の支援でもきわめて大事」
<5.控えめな問いかけ~支援関係を築き維持するための鍵>
・「クライアントとの信頼関係を築くダイナミズムのための最初の介入は、支援者による控えめな問いかけ」
・「問いかけの形式
 ①純粋な問いかけ、②診断的な問いかけ、③対決的な問いかけ、④プロセス志向型の問いかけ」
<6.問いかけを活用する>
<7.チームワークの本質とは>
・「成果を上げるチームとは各メンバーが自己の役割を適切に果たすことによってほかのメンバーを助けているチームだと定義できる。つまり、チームワークの本質はすべてのメンバーにおける相互の支援を発達させ持続させると言うこと」
・「大事なのは、より高い地位にあるものが、他のメンバーの支援が必要だと口に出すことや、他人の言葉に積極的に謙虚に耳を傾けること、フィードバックのプロセスでは形式的な地位を最低限に抑えることなど(控えめなリーダーシップ)」
<8.支援するリーダーと組織というクライアント>
<9.支援関係における7つの原則とコツ>(←本書のまとめ的部分)
・「原則1与える側も受け入れる側も用意ができているとき効果的な支援が生じる」
・「原則2支援関係が公平なものだと見なされたとき効果的な支援が生まれる」
・「原則3支援者が適切な支援の役割を果たしているとき支援は効果的に行われる」
・「原則4あなたの言動のすべてが人間関係の将来を決定づける介入である」
・「原則5効果的な支援は純粋な問いかけとともに始まる」
・「原則6問題を抱えている当事者はクライアントである」(→支援者ではない)
・「原則7すべての答えを得ることはできない」
<監訳者解説>
・神大大学院経営学研究科金井教授による詳しい解説
・本書の意義、読んでほしい読者層、シャイン「支援学」の全体像、著者の詳しい経歴等が語られ、最後に上記9.と同旨であるが本書では直接言及のなかった「プロセス・コンサルテーション10の原則」が添えられている
・折に触れ繰り返し読む価値のある良書と思う。

スポンサーサイト

2010年04月17日 | コミュニケーション | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ見せる

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。