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10月 自治体職員のための政策法務入門1 総務課の巻

(監修)出石稔(執筆)堤中富和、藤島光雄(出版)第一法規 *H21.3.30初版
<読んだ経緯>
・相談業務に役立つので読んでいる政策法務シリーズ(全5冊)の4冊目。行政手続や情報公開など、きちっとした行政を進める上で大事な分野(民主的に定められ事前に公表されたルールに基づいてことを進める)が扱われている。
・冒頭に「総務課を取り巻く課題等」として、①組織管理と行政改革、②法制管理から政策法務へ、③情報公開と文書事務の連携、④大量、営利目的の情報公開請求への対応、⑤情報化の進展による個人情報の流出の危惧、⑥原課の行政手続制度への認識不足、⑦行政不服審査法及び行政手続法の改正への対応、⑧パブリックコメントの適切な実施が挙げられている。
<興味を持ったエピソード>
(1)総務課と文書管理
  ・「行政が保有する文書を公共用物として把握する視点が重要。この視点から、文書管理は条例で定めることが望ましい」→当然のことだが、この認識を徹底することが大事だと思う。(「税金で作った書類は国民のもの」という素朴な意識も大事)
  ・「保存期間5年の文書でも、紛争予防という観点から10年の消滅時効を念頭に置くことも必要」
(2)マニフェストと総合計画
  「総合計画(基本構想、基本計画)は、市長の任期にあわせて4年をサイクルとして作成する」「自治法上「基本構想」は議会の議決が必要だが「基本計画」は必要ない、しかし基本計画こそ議決を得るべき」→最近マニフェストという言葉は不当な扱いを受けているが、少なくとも大統領型の地方行政では最も重視すべきものであることは間違いない。住民に負託された首長と政策をベースに仕事をしていくのが一番いいのだろう。4年という期間も現代には一番合っている感じがする。
(3)改め文と新旧対照表
  「鳥取県で当時の片山知事が、わかりやすい条例にするため00年7月から新旧対照表方式を導入。その後(本版時点で)岩手、新潟、鳥取、香川、愛媛の5県と12市町に拡大」「デメリットは、分量が多くなること、施行日や経過措置がむずかしいことなど」「その他、です、ます調に改める団体もある」
(4)自治基本条例
  「自治基本条例は、アメリカ流のホーム・ルール・チャーターの考え方が底流にある」「信託の形を条文にしたものだから市民がみんなでつくる、職員も市民として参加」「条例で「市」という場合市民総体を指し、「執行機関」等と用語を分ける」
(5)行政不服申立
  「行政不服申立では不当性も争われるという基本的なことを知らない職員もいる」「不服申立をされただけで失態と思う風潮があるのは問題。法化社会を目指す制度改革が進んでいるのだから苦情申出制度やオンブズマン(?→パーソン)制度との兼ね合いの中でどう仕組むのかが課題」「行政不服審査法の全部改正法案が国会に提出されている、不服申立を審査請求に一元化し、市長が指名する審査員の意見書に基づき採決を行うシステム」
(6)行政サービス制限条例
  「税滞納者に対する行政サービスの制限は95年に清水・群馬県太田市長(当時)が導入」「しかし、法律上実効性確保の適式な公権力の行使が認められているものについては批判も強い」「税金滞納の不動産会社の新築建物への給水拒否が認められなかった裁判も」「特に悪質な者に絞って、条例で、制限するサービスも慎重に検討すれば可能」「滞納者の氏名公表については反対意見が強い」
(7)「条例と要綱」「行政評価と法制評価」
  ・「条例と要綱」では、附属機関(条例が必要)かどうかという問題だったが、本当は、もっと大きな、行政サービスに関する要綱等の条例化(見える化)が最重要課題なのだと思う。
  ・「法制評価」では、条例等について目的(立法事実)、内容、運用について定期的、体系的に評価、見直しを行う必要があると述べられている。これも鳥取県だが、07年2月議会に48条例の廃止を提案するとともに、継続的に見直す必要のある条例には自動失効規定を設けることとしたことが紹介されている。神奈川県についても、すべての条例を5年ごとに見直す「条例サンセットシステム」を導入したことが紹介
<感想>
 「民主的に定められルールに基づき、市民の持ち物である行政情報等をオープンにし、それに基づき対話を進めていく」ことがこれから最も求められると思う。キーワードは「透明化」と「反論可能性(批判の歓迎化)」か。以上
   

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2010年10月02日 | 法律、ルール | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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