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2月 民法724条後段「除斥期間」説の終わりの始まり

(著者)松本克美(立命館大学教授)
<読んだ経緯>
・「相手を信じて貸した金の督促をしなかったら、突然時効だと居直られた」という方に会ったことや、刑訴法で公訴時効の見直しがされていることなどに触発され、「立命館法学」(05年6号)からネットで入手し読了
・読み終わり、戦後補償問題も含めて、時効や除斥期間には、弱い(無知な)権利者に酷を強いる面があることがわかった。特に、除斥期間は、不法行為の教科書ではごくあっさりとしか触れられていないので、教科書を読んだだけでは、この制度の陰で苦しんでいる人がいるなどということはあまり考えないと思う。(検討されている改正債権法では削除される見込みと聞き、なるほどと思った。)
・民法724条後段を時効ではなく除斥期間だと判例を統一した最高裁89年(平成元年)判決が、逆に学説における時効説を多数説に導き、除斥期間説の終わりの始まりを示すものであると言う論説で、説得力がある。
・同判決後、最高裁自身も、①東京予防接種判決で「民法158条の法意に照らして除斥期間の効果が認められること、②筑豊じん肺判決で「不法行為の時」を一定の場合は損害発生時と解すべきとするなど、そのままの形では維持できないことを認めているとのこと
・本論文は、除斥期間説が、条文解釈上おかしいだけでなく、立法過程も全く踏まえていないことを論証。実質的根拠としての「法律関係の早期確定」「確一的確定の必要性」もおかしいことを詳述。学説(通説)について、時効説→除斥期間説→(最高裁89年判決後)時効説と言われているが、ほんとうにそうなのかと疑義を呈している。
・今まで全く問題意識を持っていなかったことを反省。法律の条文などは、「誰(どういう場合の人に)」に「どういうメリット、デメリットをもたらすか」という視点で見ていきたいと思った。

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2010年04月25日 | 法律、ルール | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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