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3月 少子化と家族制度のはざまで

(著者)関口礼子(有斐閣「書斎の窓」09年11月号~10年3月号までの連載)
<読んだ経緯>
・ジェイコブズが「市場の倫理 統治の倫理」で、「家族は社会の基盤」を否定し、「社会の基盤は社会、家族の基盤は社会」と述べた言葉が気にかかり、また、「少子化」に対する立ち位置に悩んでいることもあり、ちょうど連載中であった本論文を読んだ。
<(1)若者の性行動を考える>
・「現代日本の出産は、余り考えず成り行きで出産に至る場合と生理的に制限ギリギリになって医療の助けを借りて出産する場合の二極分化に支えられている」
・「自覚ある女性は自分に経済的な力が無いと出産しない」
・「人間の子は保護されないと育たない。しかし男性は自然にはそれがわからないので、義務教育中に男性を父親として育て上げる仕組みが必要」
<(2)親とはだれか>
・「日本の離婚は子に対する取り決めは強制ではない(婚姻時の親権は共同、離婚後は一方のみ)」
・「国際離婚で子の連れ去りが問題になる根本は、「子の福祉」が中心でないことにある」
・「日本の家族制度には見直すべき点が多い(母子家庭のみの手当←離婚すれば父親に責任はなく税金で見るのが当然という考え方、子ども手当は「世帯主」に支給?極めつけは、婚姻していない女性との間の子に男性は扶養義務がない等これらの延長線上に婚外子は差別してよいとの考え方がある)」
・「子の対する親(男性・女性)の責任を強く求めるが、責任の限界も明確にする。成人年齢を18歳とし、大学は親の責任でなく本人の自覚と責任とする」
<(3)結婚とは何か>
・「夫と妻の平等を妨げる制度(夫婦別産制→婚姻後は共有制へ等)」
・「不平等を放置し、子育てのみを婚姻の核と考える家族制度は崩壊する。対等なパートナーと考える制度設計が必要」
<(4)婚姻を成立させる個人の尊厳>
・「年金問題の別側面(何回も姓を変えなければならなかった社会的弱者)」
・「民法750条の問題(勝間和代さんの例「後藤で生まれ、中村と結婚、離婚し勝間と結婚し離婚、姓を中村には戻せない。子どもと名前を一緒にするには後藤か勝間しかなかった。このことは2回離婚しないとわからない」
・「氏名は個人が尊重される基礎、民法750条は憲法24条違反?」
・自己の体験にも照らし、通称使用と事実婚の実態(限界)等を詳細に記述し)ドイツ式別姓を提起している。
 「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称することができる。新たに定めない場合には、従来の氏を用いる」(ちなみに、子の氏は「親にまかせたらよい」という意見)
<感想>
・後でネットで調べたら、著者の関口礼子さんは元図書館情報大教授で、夫婦別姓裁判の当事者であった。そのためか、本論文には、御自身の実例が子細に述べられている。いずれの問題も意見が分かれる可能性のある、難しい問題だと思った。

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2010年04月25日 | ソーシャルキャピタル、ガバナンス | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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