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1月 緒方貞子講演会講演録((財)世界人権問題研究センター創立15周年記念)

(財団法人世界人権問題研究センター発行)
<読んだ経緯>
・元国連難民高等弁務官のジャイカ理事長緒方さんが、21年4月11日に同志社大学で行った講演会(定員オーバーで聴講できず)の記録。刊行されたという記事を読み入手
<概要・感想>
・テーマは「開発と人権~人間の安全保障、平和をめざして~」
・ノーベル経済学賞受賞のアマルティア・セン氏と共同議長を努めた、国連人間の安全保障に関する委員会の活動も踏まえ、グローバル化、相互依存が進む世界の中における人権、平和と安全のための包括的なアプローチの必要性とその内容について述べたもの
・紛争解決→開発ではなくて、人権、紛争、和解、解決はずっと一連のものであるという認識とジャイカをそのような組織に変えてきたところの話が印象的。これらの根底に人権があり、日本は、海外で紛争解決、開発に努力するだけでなく、国内の開発関連問題(外国人研修生問題等)にも力を尽くさなければならないと述べる。
・安藤所長の「不法滞在家族の子どもだけ残ることを認めた日本は世界に思いやりのない国民だと思われた」の発言に「私もそう思う。思いやりが一番大事。家族と一緒にするのが人道法の基本。規則というのは例外を認めてこそ意味がある」という発言は痛烈。高等弁務官時代、規則に例外を作りながら価値ある仕事を行ってきた経験から述べられており、胸を打たれた。
・また、西洋的な権利、民主主義一辺倒でなく、その場に応じた開発論、人権論も必要ではないか、という見解も上記と同じ現場経験に即した説得力あるものであった。現場から出発する方にはこのような見解が多く、重要な指摘だと思う。
・なお、「人間の安全保障」について、私はセン氏の本から、「武器による安全保障から人間による安全保障へ(一定以上の生活水準、教育水準の国民を有する国の方が経済危機などの影響を受けにくく、立ち直りも早い)」という意味で捉えていたが、緒方さんは「社会的セーフティネット」と同義のように使っており、大変広い概念だと思った。
・余談だが、緒方さんの講演でも、セン氏の本でも、故小渕首相のことを大変好意的に評価している。小渕元総理のことを知っている訳では当然ないが、御自身の言葉で語る政治家と感じ応援していたので、この評価には全く同感である。早すぎる死が惜しまれる。
・本冊子読了後、以前買って放ってあった「緒方貞子の仕事」を読もうと探したが、見当たらず残念だった。

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2010年04月24日 | ソーシャルキャピタル、ガバナンス | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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