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5月 日本子どもの虐待防止民間ネットワーク、メール相談検討委員会報告書

(発行者)NPO法人日本子どもの虐待防止ネットワーク *2010年3月20日発行
<読んだ経緯>
・NPO法人子どもの村を設立する会主催の「メール相談講座」(平22.5.8(土)13:30~16:00)に参加したところ、本書と当日の講師田村毅先生(自動精神科医、東京学芸大教授)の著書「インターネット・セラピーへの招待」を頂戴したため、まず本書を読了。子どもの虐待という深刻で緊急性のあるメール相談の意義や手法について整理された大変貴重で実践的な文書であった。
<はじめに>
・「ニーズはあるが、虐待関係機関で本格的に実施しているところはない。若い母親の相談を受けるにはメール相談の実施が不可欠」
<1章メール相談の理論と歴史その展開・電話相談との対比からの必要性>
・「「いのちの電話」関係では、イギリスやドイツでは90年代から実施。日本は06年から(精神科医等個人によるものはもっと前にもある)」
・「メール相談の理論
 相談メールをサーバー上に置きダウンロードしない、返信は複数の相談員が関わる、メール相談は他の相談の隙間を埋めるものという存在意義を確認する、自己語り(←ナラティブ・セラピー)という観点を大切にする(この観点は電話相談でも有効だが「書く」メール相談では特に有効(書くことは過去の出来事(トラウマ等)を自分で見渡せる高みへと導く) 等々」
<2章メール相談の対象と流れ>
<3章メール相談の方法>
・「共感的理解が基本、返信も受容と共感の姿勢で臨む」
・「精神疾患があると思われる場合の対応(うつ病で治療中)治療の側面サポート、愚痴を聞く等(現実離れした話)共感的に対応しようと相談員が大変、医療への係属を勧めることが大事」
<4章安全に相談を行うための方針・心得>
・子どもの虐待防止ネットワーク・あいち(CAPNA)での経験を基に、利用者の安全、相談員の安全を守るためのポイントを記載(前述以外では、「メールの著作権は利用者・実施者双方にあるので第三者への転送はできないこと」「通告義務の告知」等)
<以下、メールの特性や、相談員養成研修資料、ロールプレイ資料が添付されている>
<当日(5/8の田村先生の講演内容>
・「メール相談の特性は書き言葉であることである(メリットもデメリットもこれに起因)」
・「いのちの電話等の民間相談活動は「ビフレンディング」であり、独自の重要な意義がある(専門家の行う「カウンセリング」に対して被専門家の行う「ビフレンディング」は孤独な人との心の交流を深める)」
・「いのちの電話(東京?)では、10代は電話相談では2%だがメール相談では圧倒的に多い、自殺志願者は電話では1割程度だがメールでは3割、電話では家族からのものも多いがメールは圧倒的に本人から」
・「メール相談のメリット、デメリット
(コーラー(相談者)にとってのメリット)
 いつでもどこからでも相談できる、時間をかけて相談できる、匿名性が高い、距離感がある、対人関係が苦手な人も利用できる、気持ちを伝えやすい、曖昧な気持ちを伝えられる(この2者はデメリットにも転化しうる)、意識化・外在化が促される、記録に残る
(コーラーにとってのデメリット)
 ITを利用できる資源と能力が必要、すぐに返事が返らない、ネット依存の危険性、その他ネットコミュニケーション特有の危険性
(相談員にとってのメリット)
 時間をかけて返信できる、仲間と相談できる(シェアリング)、相談技術の向上に繋がる、攻撃的な相談・性的な会話が少ない
(相談員にとってのデメリット)
 ITを使いこなす能力が必要、文章表現力が必要、情報量が乏しい、距離間がある、対話(言葉のキャッチボール)がない、(書き)言葉で共感を伝えなければならない、雰囲気を読めない、援助関係を作りにくい、危機介入ができない、記録に残る不安・責任が残る
<感想>
・メール相談には、メリット、デメリットあるが、少なくとも税金由来で運営されている公的相談窓口では絶対行わなければならないチャネルだと思う。行われているところが少ないので、増やしていかなければならないと思う。 

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2010年05月08日 | コミュニケーション | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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